この記事では「後悔しない超選択術」の要約と感想を書いています。
感想を一言で言うと、「後悔しない選択をするということは、後悔しない人生を送るということだと学べる本」でした。
次読む一冊選びの参考にしてください!
「後悔しない超選択術」の書籍情報
- 著者:メンタリストDaiGo
- 出版社:西東社
- 発売日:2018/11/17
- ページ数:256ページ
「後悔しない超選択術」の要約
人生は選択の連続。
だから、幸せになるために正しい選択をしなければと思ってしまいます。
しかし、「すべての人に当てはまる『正しい選択』は存在しない」ということが、脳科学や心理学の実験からわかっています。
それではどのような選択をすれば良いのか?
答えは、「後悔しない選択」をすることです。
後悔しない選択をするためには、「後悔しない選択をする力」を育てる必要があります。
「後悔しない超選択術」は下記の5つの章で構成されており、後悔しない選択をする力を育てていくことができます。
- 選択の仕方にはスタイルがある
- 「後悔しない選択」をするための準備
- 「後悔しない選択」をするための習慣
- 選択力を鈍らせる5つの落とし穴
- 「後悔しない選択」のための5つのトレーニング
選択の仕方にはスタイルがある
後悔しない選択をするためには自分の「意思決定スタイル」を知ることが重要です。
なぜなら、自分がする選択は自身の考えより、意思決定スタイルの影響を強く受けているからです。
なので、自分の意思決定スタイルを知ることで自分の選択の傾向を知り、効率的に選択する力を伸ばすことができます。
意思決定スタイルは下記の5点。
- 合理的スタイル:論理的に考えて選択する
- 直感的スタイル:データよりも直感を重視
- 依存的スタイル:他人の意見を重視する
- 回避的スタイル:最終決定を先延ばしに
- 自発的スタイル:考えるよりも結論を急ぐ
5つの中で、一番自分の選択に後悔しない確率が高いのは合理的スタイル。
合理的スタイルでない人は、自分は合理的判断が苦手で感情に強く影響される傾向があるということを自覚することが大切です。
その上で、合理的スタイルに近づく5つの習慣を取り入れるようにします。
合理的スタイルに近づく習慣は下記の5つ。
- 自分のした選択について振り返り、評価する:選択結果に後悔していないかを○△×などで評価する
- 楽をしない:考えて根拠のある選択をする
- 長期的に考えてみる:自分がする選択が1年後どのような結果をもたらすか想像する
- 選択時の自信過剰、楽観的傾向を意識し、小さなテストを行う:周囲の声を聴く
- 過去の経験、失敗から学ぶ:気になった失敗をノートに書き留める
また、選択して出た結果の受け止め方にも大きく分けて2つあります。
- マキシマイザー:満点を目指すタイプ
- サティスファイザー:合格点を目指すタイプ
心理学者バリー・シュワルツ博士の研究によると、サティスファイザーの方が人生の満足度が高く、後悔しない選択ができる可能性が高い傾向があります。
ここまでをまとめると、合理的な選択ができるサティスファイザーが一番後悔する確率が低いです。
マキシマイザーの傾向にある人はこちらの記事を参考にしてください。
「後悔しない選択」をするための準備
日々行っている選択は、実は自分で決めていない場合が多いです。
無意識のうちに、焦りや衝動で選んでしまっています。
その結果、後悔してしまうのです。
焦りや衝動に惑わされずに後悔しない選択をするための準備は下記の6つ。
- 人は衝動に抗えない生き物と心に刻む:衝動や誘惑を予想し、シチュエーションごとに対応できるよう自分の中でルールを決める
- 知識や経験よりもアンケートの母数を重視:母数を広げて様々な角度からの意見を取り入れ、選択の質を向上させる
- 自分の時間感覚を過信しない:人間に備わっている時間感覚はいい加減なので、客観的に分析する
- 第三者の目を意識する:自分の選択を他人がどのように評価するのかを想像する
- 未来の自分を想像してみる:選択が10分後、10ヶ月後、10年後の自分にどのような影響を与えるか考える
- プランやコストを明確化する:余計な選択を生まないように具体的にやることを細かく紙に書き出し、自分の時間単価を算出して、価値ある選択かの判断をする
6つの準備はどれも客観性がキーワードになります。
いかに自分を俯瞰して見れるかが重要です。
「後悔しない選択」をするための習慣
後悔しない選択をするためには、合理的な選択をしやすくなる習慣を身につけることが大切です。
後悔しない選択をする行動習慣は下記の3つ。
- 複数のサンプルを用意する:第一印象やみんなが選んでいるからと惑わされず、自分の考えを疑ったり、違った視点で考えて多角的な考え方をする
- 難しい選択は午前中に済ませる:選択肢が多くなりすぎると判断する力が弱まるため、選択疲れが溜まっていない午前中に難しい選択をする
- 不安への対策をする:感じている不安は本当に対処が必要なのかを冷静になって考え、呼吸法や瞑想、リフレーミングで対策
3つの習慣によって、自然と後悔しない選択ができるようになっていきます。
選択力を鈍らせる5つの落とし穴
後悔する選択をするときは精神状態が不安定のときが多いです。
なぜなら、心に余裕がないときは脳が楽をしようとして、バイアスをかけて非合理的に物事を判断するからです。
以下の5つは、後悔する選択を招く代表的なバイアス。
- 感情バイアス:その時の感情によって出来事の受け止め方が変わる
- プロジェクションバイアス:今の感情をベースに未来を想像してしまう
- サンクコストバイアス:元が取れないとわかっていても損切りができない状態
- 正常性バイアス:自分にとって都合の悪い情報を無視してしまう
- メモリーバイアス:歪められた過去の記憶にとらわれて選択してしまう
それぞれのバイアスを避ける方法は下記の通りです。
- 感情バイアス→判断が感情に左右されることを自覚し、ストレスが大きいときは大切な選択を避ける
- プロジェクションバイアス→読書をして様々な経験を疑似体験する
- サンクコストバイアス→瞑想をして過去でなく今の自分に目を向ける
- 正常性バイアス→人間は自分の能力を過大に見積もる傾向があることを知っておく
- メモリーバイアス→日記をつける
バイアスを理解して、避けるための方法を実践することで後悔する選択をする確率を下げることができます。
「後悔しない選択」のための5つのトレーニング
周りに流されず、感情をコントロールして自分で選択していくことが人生の成功につながります。
選択する力を高めるためのトレーニング方法は下記の5つ。
- 感情知性:自分の感情を詳しく表現できるように外国語の感情表現を学ぶ
- 1日再構成法:1日で行った選択の中で自分が幸福に感じた選択を記録する
- トーナメント方式:多数の選択肢があるときは、トーナメント方式にして選択することによって脳への負担を減らして合理的な判断ができるようにする
- プチ断食:適度な空腹状態の方が判断力が高まるので、朝食は軽めにして、お昼ご飯を14〜15時に取る
- コアバリューノート:自分の大切な価値観を1つと、その下にその日のポジティブな出来事を3つ書き出し、価値観に基づいて選択・行動できていたかを日々振り返る
トレーニングを行うことにより、不安やストレスをコントロールできるようになり、選択力を上げることができます。
「後悔しない超選択術」の感想
「後悔しない超選択術」の個人的ポイントを3点紹介します。
- 時間の見積もりはとにかく長めにする
- 読書はバイアスを避けるのにも役立つ
- 後悔しない選択はあくまでも手段
時間の見積もりはとにかく長めにする
人は何かに取り組むとき、かかる時間や労力を少なめに見積もるという選択をしてしまう傾向があるのです。
「後悔しない超選択術」 メンタリストDaiGo
時間を少なめに見積もってしまうと、余裕がなくなり選択力が落ちてしまいます。
そして、焦りからまた無理なスケジュールを組んでしまい、さらに選択力が落ちてしまいます。
負のループに……
負のループに陥らないよう、スケジュールを組むときはバッファをつくることが大切であると改めて感じました。
頑張り過ぎないようにして集中力を高めることが、後悔しない選択にもつながります。
集中力を高める方法については、こちらの記事を参考にしてください。
読書はバイアスを避けるのにも役立つ
ドキュメンタリーやルポ、小説などを読むことで、最悪な状況になったときに人がどんな心境になり、どんな状況に追い込まれるのかを疑似体験することができます。
「後悔しない超選択術」 メンタリストDaiGo
読書をすることで、様々な経験や人々の気持ちを疑似的に知ることができます。
つまり、経験値を積み上げるスピードを上げることができるのです。
結果として、実際に経験したことがない場面に出くわしても疑似体験から次の状況が想像でき、プロジェクションバイアスを避けることができます。
読書は正義!
いっぱい読書していきましょう!
読書の良さについては当ブログのプロフィールをご覧ください。
後悔しない選択はあくまでも手段
叶えたい夢を選択の先にある未来ととらえ、逆算して考えていく。そんな長期的ビジョンを持つことで、今日の選択の1つ1つが、あなたの未来を作っていく作業だと思えるはずです。よりよい選択の先には、後悔のない人生が待っています。
「後悔しない超選択術」 メンタリストDaiGo
本の内容を振り返って、自分にとって一番刺さった箇所。
後悔しない選択はあくまでも手段で、目的は後悔のない人生を歩むこと。
目標に向かって選択して歩いていくことこそが人生の醍醐味。
たとえ、目標に到達できなくても選択したものが自分の頭で合理的に考えたものであれば、後悔のない充実した人生になると感じました。
まとめ:「後悔しない超選択術」で充実感のある人生に!
「後悔しない超選択術」の要約と感想でした。
本書には、より詳しく「後悔しない選択をする力」の育て方が載っています。
「後悔しない選択をする力」を手に入れて、後悔でなく充実感のある人生を歩んでいきましょう!
「後悔しない超選択術」はKindle Unlimited対象の本です。
また、「後悔しない超選択術」はaudibleで聴くこともできます。
オーディオブックサービスに興味のある方はこちらもご覧ください。
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