この記事では「ロングゲーム」の書評を書いています。
次読む一冊選びの参考にしてください!
「ロングゲーム」の書籍情報
- 著者:ドリー・クラーク
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日:2022/7/22
- ページ数:304ページ
- 著書は世界のトップ50経営思想家「Thinkers 50」の一人 (Thinkers 50は「経営思想のオスカー」と呼ばれています)
「ロングゲーム」はメンタリストDaiGoさんも強くおすすめしている本です。
メンタリストDaiGoさんのおすすめの本のまとめは下記の記事を参考にしてください。
>>【おすすめ!】メンタリストDaiGoの本3選
「ロングゲーム」の内容
「ロングゲーム」は一言で言うと、長期の思考を持つことの大切さを教えてくる本です。
大きな目標は、短期的に達成することは不可能です。
しかし、多くの人は短期間の行動しかせず、あきらめてしまいます。
大きな目標を達成するには、長期の思考を持つことが大切です。
本書では著者や著者の関わりのある人の経験から具体例が紹介され、長期の思考を持ち、長期的戦略を立て、実行していく方法が解説されています。
大きく分けると、下記の3つのパートに分かれています。
- 余白
- 集中
- 信念
余白
自分にとっての成功とは?
パッと答えられない人も多いのではないでしょうか。
まずは自分にとっての成功を考える必要があるが、時間を確保するのは難しいものです。
「余白」のパートでは、この時間を確保するための方法が書かれています。
集中
「余白」ができたら、今度は「集中」のフェーズです。
できた時間で、自分は何がやりたくて、どこに向かって、どのように歩いていくのかを考えます。
「集中」のパートでは、そのヒントや方法が書かれています。
信念
「余白」と「集中」のフェーズを経て、大きな目標に向かって歩き出すことができるようになります。
しかし、ここで大きな問題に直面します。
それは、孤独感やうまくいかないことの連続に見舞われることです。
「信念」のパートでは、上記のことに耐える粘り強さを手に入れ、前に進む考え方を知ることができます。
「ロングゲーム」の書評
「ロングゲーム」は、私にとってものの見方が変わる一冊でした。
本書を読んで感じた個人的ポイントを3点ご紹介します。
忙しさは正義という間違った認識
忙しい人は自分の人生をコントロールできない人
「ロングゲーム」 ドリー・クラーク
よく予定が詰まっている人をカッコいいと思っていました。
しかし、余裕があるときの方が心穏やかに過ごせると過去を振り返って感じます。
忙しい人は予定をコントロールしているのではなく、予定にコントロールされているのです。
余裕を持つことが正義!
余裕を持つためにするアクションを本書より2点ご紹介します。
大切な予定からカレンダーに入れる
予定をこなすときの定番、todoリスト。
しかし、使ったことがある人ならわかると思いますが、todoリストを使うと予定やタスクが無限に出てきます。
そこで、カレンダーを基準に行動することをオススメします。
重要な予定からカレンダーを埋めていけば、自然と重要度の低い予定は排除されていきます。
この考えはアイビー・リー・メソッドに通づるところがあり、集中力を高めることもできます。
アイビー・リー・メソッドについてはこちらの記事を参考にしてください。
他人の要求にすべて応えない
時間には限りがあるので、他人の要求にばかり応えていると予定がグチャグチャになります。
自分の予定を守るために大切なことは、自分の価値基準を明確にして「ノー」と言う回数を増やすことです。
ロングゲームのプレイヤーになりたい人にとって、「ノー」という言葉は究極の武器だ。
「ロングゲーム」 ドリー・クラーク
私にとって大切な価値観は「健康」と「家族」です。
魅力的なイベントの誘いがあっても、過労気味だったら行きません。
友人と家族の予定が被りそうであれば、家族の予定を優先します。
自分の価値観をもとにif thenプランニングを組んで置くと、判断の時間が短くなり人生の生産性を上げることができます。
if thenプランニングについてはこちらの記事を参考にしてください。
新しい挑戦は投資に似ている
本書を読んでいて感じたのは、新しい挑戦をすることは投資に似ているということです。
似ていると感じたところを本書より2点お伝えします。
20%ルール
20%ルールとは、自分の時間の20%を使って新しい分野に挑戦することです。
20%の時間があれば、新しく始めたことが自分に合っているかを知るのに十分です。
また、うまくいかなくても悲惨な結果になるほどの時間ではありません。
時間をお金に置き換えると、やっていることはまさに投資です。
20%ルールは時間を使った自己投資!
実際、20%の時間を使おうとすると結構大変です。
ここで大切なのが時間にレバレッジを効かせることです。
言い換えると、良いマルチタスク。
例えば、車を運転しながらオーディオブックを聴くことなどです。
これは既に私はやっているので引き続き続けていこうと思います。
目標達成までの時間は想像以上に長い
「たいていの人は、真剣に練習すれば2週間くらいで逆立ちができるようになると考える。しかし実際は、半年間、毎日練習することが必要だ。2週間でできると思っていると、途中であきらめることになるだろう」
「ロングゲーム」 ドリー・クラーク
これはジェフ・ベゾスが株主に宛てた手紙の中で、逆立ちをしたいという友人に対してコーチが言った言葉です。
逆立ちができるようになるまでにどれくらいかかるかを考えたとき、私もそんなに時間がかかるものとは思っていませんでした。
人は根拠もなく、自分を過大評価してしまうのです。
私はそれからも、出版社に企画書を送り、友人たちに頼み込んでつてを紹介してもらい、次々と送られてくるお断りの手紙に耐え続けた。そんな生活を2年も続けたころ、ようやく足場を固めることができた。
「ロングゲーム」 ドリー・クラーク
音楽起業家のデレク・シヴァーズは、あるポッドキャストのインタビューで、「自分の会社も最初の4年は鳴かず飛ばずだった」と言っている。
「ロングゲーム」 ドリー・クラーク
私の名前もそこにあった。あれは2019年が終わる6週間前の夜だった。私はついに、世界トップ50の経営思想家「Thinkers50」に選ばれたのだ。 ここに到達するまでに11年の歳月が流れた。その間に三冊の本を出版したが、何度もリスト入りを逃している。
「ロングゲーム」 ドリー・クラーク
本書に登場する人々は長い年月をかけて成功を手にしています。
この「長い年月」というものが、私はせいぜい1年くらいの認識でいたのですが、あまりにも短すぎました。
大切なのは、成功までにかかる時間を正しく見積もるということです。
正しく見積もるためには、成功している人から学ぶことが必要です。(その人の書籍等情報発信や可能なら直接会う)
正しく見積もっていれば、途中で諦めてしまうことがなくなり、浮き沈みの中の停滞期にも耐えるメンタルを持つことができます。
私的には、長期の思考を持つことができたことが本書を読んだ一番の収穫であり、同時に勇気づけられました。
まとめ:「ロングゲーム」で長期の思考の大切さを知ろう!
「ロングゲーム」の書評でした。
人生は「長いゲーム」。
本書を読めば、人生を長期的に考えることができるようになり、ゆとりを持つことができるようになります。
今回紹介したこと以外にも、長期的戦略やその実行方法がたくさん紹介されています。
興味のある方はぜひ読んでみてください。
「ロングゲーム」はKindle Unlimited対象の本です。
「ロングゲーム」はオーディオブック配信サービスのaudibleで聴くこともできます。
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