この記事では「新!店長がバカすぎて」のレビューを書いています。
まだ前作を読んでいない方は、こちらの記事からご覧ください。
次読む一冊選びの参考にしてください!
「新!店長がバカすぎて」の書籍情報
- 著者:早見和馬
- 出版社:角川春樹事務所
- 発売日:2022/8/31
- ページ数:324ページ
「新!店長がバカすぎて」のあらすじ
山本猛が店長として3年ぶりに帰ってきた!
しかも、鈍感力と人を苛立たせるパワーをアップさせて。
新しいキャラクターも登場し、その人たちとの関わりで、またまた日々翻弄される谷原京子。
そんな中、覆面作家である大西賢也のトークショーを武蔵野書店吉祥寺本店ですることに。
トークショーの準備を進める中で、不可解なできごとに出くわす。
モヤモヤした気持ちのままトークショー当日を迎えるが、最後に点と点が線でつながる!
書店を舞台にしたヒューマンドラマ。
「新!店長がバカすぎて」のレビュー
「新!店長がバカすぎて」は、前作と比べると読んでいて感情の動きの幅が大きかった本です。
以下、この小説の個人的ポイントを4点解説します。
山本多佳恵のキャラクター
本作から新たに登場したアルバイトの山本多佳恵、25歳の女の子。
語尾が伸びる話し方で、つかみどころの無い性格。
飄々としているけれど、実は暗い過去を持っていることに悲しさを感じました。
そんな彼女のアルバイト面接でのシーン。
谷原京子が「将来的に書店って必要だと思う?」という質問を山本多佳恵にします。
その質問に対して以下のように答えます。
当たり前のように毎日行ける本屋さんが側にある環境って素晴らしいじゃないですか?逃げ場所があるっていうか、世界がいくつもあるっていうか。親なんかより、学校の先生なんかより大好きで頼れる書店員さんと知り合えたりしたら、それっていいなって思うんです。
「新!店長がバカすぎて」 早見和真
マイペースだけれど、自分の過去の経験を軸に芯が通っています。
このギャップがとても魅力的なキャラクターでした。
相変わらず笑ってしまう
前作に引き続き笑わせてくれます。
店長がお馴染みの谷原京子の名前を呼び間違えたことに対して謝罪するセリフ。
谷口京子さん、名前を間違えたのは謝ります。
「新!店長がバカすぎて」 早見和真
謝罪時にまた間違えてる(笑)
作中では店長の鈍感力や、毒を吐く谷原京子節が前作に引き続き多数健在しており相変わらず笑わせてくれて楽しく読めます。
仕掛けがすごい
この小説、仕掛けがとにかくすごいです。
あまり言うとネタバレになってしまいますが、2段階です。
これ以上は言えません、本編を読んでからのお楽しみ。
すべてが解明されない
物語の途中でさまざまな謎がありますが、すべてが明かされるわけではありません。
そして、次作に続く雰囲気をしっかり残してくれています。
続編が出るかはわかりませんが、ワクワクさせてくれます。
まとめ
「新!店長がバカすぎて」のレビューでした。
まだ前作を読んでいない方はまず前作を読んでみてください。
前作を読んでいる方は「新!店長がバカすぎて」必読です!
こちらの作品はaudibleで聴くこともできます。
オーディオブックサービスに興味のある方はこちらもご覧ください。
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